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悪魔と野犬ノ仔 3話

 要は中学二年になり、兄の拓水は高校三年になっていた。水無月の年は要の一つ下で十四歳だ。
 天使の様な水無月の容姿は相も変わらず妖精のように育っていた。ただ、普段の行動は妖精とは程遠いものだった。
 水無月は元々頭も良かったのか、言語を取得するのが早かった。そして有難い事に、警戒心はあるものの人間自体に拒否反応する事も少なく、生活スタイルにも何とか順応しようとしていた。
 まだたどたどしく話したり、食べ物を食べる前には必ずクンと匂いを嗅ぐ習性はあるが、要達は気にしなかった。
 四つん這いでしか移動しなかったのかと思いきや、二足歩行も出来た事に病院関係者は少し驚いていた。後から聞くと、水無月は一人の時は時折二足歩行をし、夜中町に降りてはそっと人間を見て真似なんかをしていたそうだ。それが今こうして人間社会に適応する為のリハビリにもなっていたようだ。
 現在、水無月は学校へは行っていない。家庭教師や専門医に家に来て貰い、ゆっくりと勉強をしている途中だ。
 傍から見ると、悲惨な子供を引き取った家庭が上手くいっている様子はとても微笑ましいものに見えた。だが、内情は少し違った。要以外の家族は皆一生懸命水無月に人間の生活を教えながら生活をしていたが、要だけは未だに犬扱いをしていた。
 親や拓水が五月蠅かったので、要は家族の前ではなるべく水無月には普通に接するか、若しくは距離を取るようにしていた。だが、二人になると要の欲求はそのまま実行された。

 五年前のあの時から、要に楽しみが出来た。
 「ミナと散歩に行って来るよ」
 夜になると要は水無月を散歩に連れて行く。人目のつかない、畑や森の方へ行く。そして要は小さな鞄に鎖と首輪をこっそり準備した。
 水無月は本能的に従うように、チラチラと要の表情を窺いながら並んで歩いた。さながらよく訓練された犬の行動そのものだ。
 家から歩いて二十分もすると民家はぽつぽつとしか見当たらず、代わりに拓けた場所が見えてくる。
 広い野原に着くと、少ない電灯よりも丸い月の方が余程明るかった。
 要は道路から少し下り坂になっている土手を下りると、水無月を口笛で呼んだ。
「ミナ。取って来い」
 そう言って要はその辺の木の棒を投げると、水無月は四つん這いになって直ぐにそれを取りに走った。水無月はそれを口に咥え、息を切らして要の元へ戻るとその棒を座っている要の膝の上へ落した。
「いいこだ」
 要が長い指で水無月の細い顎をスッと撫でると、水無月はゾクゾクと身の毛を立てる様にして赤茶色の瞳を潤ませた。
「おいで。首輪を付けてやる」
 ジャラリと重たい鎖の先にある皮の首輪をキュッと水無月に締めると、「ふっ」と可愛い息が漏れた。
「少し苦しい方が好きだろう? ミナ」

 水無月は返事をしなかった。命令され、要の言う事を聞く好意に内側から何とも言えない喜びにも似た快感にただ身を委ねていた。
 水無月は草むらを四つん這いで走る久し振りの感覚に解放感を感じていた。
 要だけがそれを許してくれる。下から要を見上げると、自分を支配する美しい切れ長の冷たい目がいつも見下ろしているのが堪らなかった。
「ミナ。おしっこしないとな」
 要はそう言って鎖をジャラジャラと手で鳴らした。
 水無月はたどたどしく半ズボンを脱ぐと、まだ幼さの残る白い下半身を露出させた。
「ミナはそれでも雄だからね。ちゃんと片足を上げてするんだよ。分かったか?」
「うん」
 水無月は四つん這いになるとスラリとした足を少し上げて草むらに放尿を始めた。ふっくらとした柔らかな尻が盛り上がって月の光に丸く浮かび上がった。
 要はそれをパチンッと叩くと「きゃんっ」と水無月が跳ねた。
「お前、出し過ぎ。マーキングは色んな場所でしないとだろ」
「あ……ごめ…なさ……」
 要の持つ鎖に軽く引っ張られながら、水無月は暫く等間隔で少しずつ放尿をして歩いた。
 そうして要の言う「マーキング」が終わると、要は水無月に立ち上がる様に命令した。
「お前、まだ出してないもんあるよな」
 いつもと違う事に戸惑う水無月は要から視線を逸らして癖のある柔らかい髪をふわふわと動かした。いつもならマーキングが終わると適当に帰宅していた
 要は水無月の後ろへ回ると耳元に唇を付けて囁いた。
「知ってるよ……お前、最近夜になるとベッドの中で布団にチンコ擦り付けてるだろ」
 水無月はビクッと驚いたように反応して首を振った。
 というのも、それを見つけられた時、拓水に注意された事を思い出したからだ。その時の言葉は記憶には無かったが、拓水の表情が良い物ではなかったのでいけない事なのだと理解したのだ。だが治まらない性欲は水無月の細い腰を夜な夜なひっそりと動かしていた。
「いいんだよ、俺の前では」
 耳に掛る要の暖かい吐息と甘い誘惑に水無月のまだ細い肉棒が反応して直ぐに硬く立ち上がった。




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要くん。ミナたんに躾です。

ー ̄) ニヤッ

00:00 | 悪魔と野犬ノ仔 | comments (3) | trackbacks (1) | edit | page top↑
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コメント

拍手秘コメH.Aさま
ご無沙汰してますH.Aさま!

うふふ…はい、いつの間にか新作UPさせて頂いてました(*´∇`*)
嬉しいなんてこちらの台詞です!!
お礼も私の方こそですッ!!(叫
また遊びにいらして頂いて嬉しいですありがとうございます!ヾ(*´∀`*)ノ゛

こちらのカオスな新作は一段落したので今また明るいラブを作っております(笑)

拍手秘コメントどうもありがとうございましたe-415e-420
桔梗.Dさん | 2013/09/02 00:05 | URL [編集] | page top↑
けいったんさま
> 要と水無月の この関係は 如何なものかと、眉間に皺が寄りそうになったけれど…

> 要は支配出来る喜びを感じ、水無月は 有るがままの自分を受け入れてくれる ただ一人の人と喜びを感じているとは!
> 2人の間では 成り立っているのね。

そうなんですよね。
明らかに歪んだ受け入れがたい関係に見えるんですが
水無月の求めるものが要の歪みの部分にあるという特殊な状態です。
今はこういう状況で二人の間は成立はしている模様ですが…さて…。

> この奇妙で歪んだ関係が、そう長く続くとは思えない。
> いつか、何所かで 破綻が来そう。。。
> 散歩の時間だよ☆o(・`ω・´。)ノ~~~\⊆^U)┬┬ノ~...byebye☆

二人の利害は一致しているものの、この関係がどう変わっていくのか。
私も心配しつつ草むらから覗き見しております。。 ←

あ、お散歩の時間ッ(顔文字可愛いです(笑))↑

コメントどうもありがとうございました
e-415
桔梗.Dさん | 2013/05/12 23:02 | URL [編集] | page top↑
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さん | 2013/05/12 10:55 | URL [編集] | page top↑

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真夜中のユートピア 悪魔と野犬ノ仔 3話
2013/10/19 (Sat) 18:40 | gucci 財布
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