FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--:-- | スポンサー広告 | edit | page top↑

悪魔と野犬ノ仔 6話

 次の日、女子生徒は要に謝りにやって来た。
「ごめんなさいッ、進藤くん! 子犬、もう少し待ってッ! なかなかいなくて」
「いや、別にいいよ。そういう意味で言った訳じゃないし」
「大丈夫! 本当ゴメン!」
 凄い剣幕が面白くて、要はそのまま女子生徒を放っておく事にした。
 暫く経つと、担任の先生が変わった。どういう理由かは定かではないが、中年になりかけの冴えない男性教師は急遽田舎へ帰る為に辞任したとの事だった。その間代理の先生が自習プリントをやたらに配るという日々が続いたが、漸く新しい女性教師に決まった。
 そんな折、女子生徒はとうとう学校に柴の子犬を持って来た。
 要はクククッと笑って周りを想像以上に驚かせていたが、その姿を目に止めた新しい女教師は二人を指導室へ呼び出した。
「大西さん、どうして学校に犬を連れて来たの? 拾っちゃったの?」
 女教師は二十五歳というまだ若い駆けだしの教師だった。つい先日担任に就任してからの出来事でまだ戸惑いが見える。
 田舎の中学校の中では目立つ小奇麗な女教師は、案の定初日から男子生徒たちの青くさいいやらしい視線を集めていた。
「ハァ……別に犬くらいいじゃん?」
 ここで本領を発揮したのか、女子生徒は不良のような反抗的な態度を取った。
 二人の言い合いが続いて五月蠅かったので、要が口を開いた。
「先生、すみません。俺が犬欲しいって言ったら本当に持って来たって、それだけです」
「え……そうなの?」
「進藤くんっ」
 庇ってくれたと勘違いした女子生徒は顔を赤らめて目を潤ませた。
「いいよ。貰うよ。うちにも犬、いるし。遊び相手になると思うから」
 そのやりとりに軽く溜息をついた女教師は取り敢えず女子生徒を先に教室へ帰らせた。
 女教師が腕組をすると、大きく膨らんだ胸がその腕に乗った。
「進藤君。あなたの事は少し前任の先生から聞いてます。やれば出来るのにどうしてかテストでも白紙を出したり、あまりクラスメートと関わらないとか……何か悩みでもあるの?」
 要は子犬を器用に方手であやし、すでにウトウトとさせていた。
 中学二年だとは思えないその妖しい色気にイケナイと思いながらも女教師は魅入る。
 叱る素振りを見せながらも上から要の黒く艶やかな髪や、形の良い眉頭から伸びた鼻筋を舐める様に見た。

(この子、あと十年もしたら凄く素敵になるわねぇ)

「先生」
「あ……何かしら?」
 変な事を考えていた最中だった女教師は焦りを隠すのに笑顔を向けた。
「可愛いよ、ほら。コイツもう寝る。触ってあげてよ」
「え……」
「女の人の柔らかい手の方が今は気持ちいいと思うんだ」
 要の雰囲気に飲まれた女教師がコツコツとヒールを響かせて近づく。
 女教師は要と子犬の座るソファの前でしゃがみ込むとそっと子犬に手を伸ばした。白い柔らかそうなシャツの間から豊な胸の谷間が見えた。
「もっとこうして」
 要は女教師の手を取ると重ねる様にして子犬の背中に乗せた。そんな意外な事態と要の切れ長の瞳にドキドキとした女教師は言葉を失い、されるがままになっていた。
「俺ね、先生……犬が欲しいって言ったんだけど、彼女勘違いしてコレ持って来たんだよね」
「どういう事なの?」
 聞き心地の良い、しっとりとした艶のある要の声が女教師の思考の流れを遅くする。
「言う事きいてくれる、可愛い犬が欲しいって意味、先生ならどう取る?」
 その意地の悪い大人びた要の笑みを見た女教師は顔を赤くして立ち上がった。
「な、何を言っているの! あなた、中学生でしょう!」
 その反応で漸く話の意図が通じる相手を見つけた要は唇を舐めた。
「先生さァ、嫌いじゃないんでしょ? そういうの」
「バ……バカを言うんじゃありませんッ」
 女教師は叱っては見せたものの、危険な鋭い目で見定められている事に快感を覚えていた。
「キャンキャン吠えるなよ、先生。子犬が起きる」
 生意気な子供に叱られて、女教師の下半身は熱く湿った。

(ああ……私はどうかしてる……相手はこんな子供なのに……そんな事にも興奮なんかして……でも、こんな目をする人、今までの男だっていなかった……)

 その日から要に雌犬のペットが出来た。




<<前へ     次へ>>


★拍手コメントのお返事はボタンを押して頂いた拍手ページ内に致します。
  拍手秘コメの場合は普通コメント欄にてお返事致します。m(_ _)m

web拍手 by FC2
お礼画像あり☆5種ランダム

00:00 | 悪魔と野犬ノ仔 | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑
悪魔と野犬ノ仔 7話 | top | 悪魔と野犬ノ仔 5話

コメント

けいったんさま
> (´・∀・`:)アラマァ、もう一匹 ペットを飼い出したのねー
> 今度は 雌犬ですか(▼∀▼)ニヤリッ
> もうこれ以上は増やさない様にしないと「多頭飼い」は崩壊を招きますって!

そうなんですよ、言ってやって下さいもう!(笑)
しかし悪魔くんは好きにやっているようで…(-ω-;)

> それに従順な犬ばっかりでも厭きるでしょ?
> 気紛れな猫も 欲しくなったりして…ね、要♪
> それとも 猛獣かしら?
> エッ、オレ?(虎→)(*〓 ̄(∵エ∵) ̄〓)y-゚゚゚...byebye☆

ワンコの次はネコまで?!(笑)
そして猛獣使いに転職ですかね?!(笑)


> 昨日は暑かったですね。
> 冬物も そのままに 春物と夏物を出して 悲惨な状態のクローゼットや部屋
> もう寒さも戻って来ないだろうと、衣替えをしてました。
> でも 横をチラリと見れば まだ悲惨な状態が…(笑)
> 昨日の勢いは消えた私ですが、頑張って続きをしま~す!(T▽T)

暑かったですね~!!
私は暑さに弱くてもう会社に着いた途端ぐったりです。。
トイレで服脱いで全部拭きます(笑)
うちも悲惨極まりないお部屋が……|ω・`)
ああ、見て見ぬふり。
片付け大変ですよね!頑張りましょう(>_<)

コメントどうもありがとうございました
e-415
桔梗.Dさん | 2013/05/15 22:03 | URL [編集] | page top↑
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
さん | 2013/05/15 09:56 | URL [編集] | page top↑

コメント

管理者にだけ表示を許可する

trackbacks

この記事のトラックバックURL:
http://kikyo318d.blog76.fc2.com/tb.php/629-f67d3ee1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。