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悪魔と野犬ノ仔 31話

「どこ? 要の部屋? あ、やっぱり!」
 勢いよくドアが相手尚哉が飛び込んできた。
「うわあぁ可愛いッ」
 水無月を見てテンションが上がった尚哉は水無月に近づき手を取った。
「本当に可愛いッ! そりゃあ要の無表情も笑顔になるわッ! あ、俺尚哉ね! 宜しく! 水無月くんでしょ?!」
 圧倒されていた水無月だが、スッと立ち上がると「初めまして、水無月です宜しくお願いします」と頭を下げた。
「ああっ、そんな畏まらないでよぅ! 水無月ちゃん身長俺と一緒くらいかな? 168センチくらい? 年は幾つ? 要の奴あんま教えてくれなくてさっ」
「あ、はいっ、身長はそのくらいだと思います。年は要兄さんより一つ下です」
「え? そうなの? それにしては……随分幼い雰囲気というか……天使みたい」
 尚哉はニヤけた顔で水無月の頭を撫でた。
 水無月は無意識にその手の匂いを嗅ごうとして鼻先をスッと伸ばした。
「えっ……何?」
「あ、コイツの癖。気にすんな。嗅覚半端ないから。匂い、嗅がせてやって」
 要は水無月の荷物を片づけながら兄のような口調で説明した。
「あ、 ゴメンなさい、僕、つい……」
「いいよ全然! でもアレだね……二人全然似てないねぇ、まるで対極だね」
「うん、僕と要兄さんは……」
「おい、飯。まだだろミナ。尚哉も余計な事言ってねぇで行くぞ」
 要としては余計な話しは他人に聞かせるつもりはなく、話しを遮った要は二人を近くの簡単に食べられる店に連れだした。
 夜になり、テレビを付けながら尚哉は水無月によく話かけていた。水無月の方はまだ緊張しているようだったが、疲れが出て来たのか少し寝むそうに瞼をゆっくりと動かしていた。
「ミナちゃん、もう寝る? 俺と一緒に寝る?」
「ううん……要兄さんと……」
「え? ミナちゃんいくらミナちゃんが可愛いからってその年になってお兄さんと同じ布団で寝るとかはちょっと……要なら手でも出しかねないし」
「おい、いいんだ。別に布団は下に敷くから。コイツの寝相と歯ぎしりと寝言は普通の人間には耐えられないぞ」
「えッ、意外……そうなのミナちゃん?」
「ぼく…そんなこと……」
「行くぞミナ、来い」
 寝落ち寸前の水無月は無意識に四つん這いで要について行こうとして、振り返った要にヒョイと担がれると部屋へ消えて行った。
「いいな……ミナちゃん」
 そんな様子を少し羨ましくも寂しい気持ちで見つめながら、尚哉は缶ビールを開けた。
「まぁ……ブラコンぐらいね。所詮兄弟だし」

 部屋に入ると要は水無月をベッドに放り投げ、そして無造作にベッドの下に布団を敷いた。
「お兄ちゃん……一緒に寝ようよぅ」
「ダメだ」
「どうして……今日だけ……」
 要は出来れば水無月の温もりを感じて眠りに就きたかった。だがまたあの悪夢を見た時に、側に水無月が居たら無意識に何かをしてしまいそうで怖かった。

 折角要に会えた上に同じ部屋に二人きりという空間で、水無月の身体は興奮で体温がどんどん上昇してきた。
 電気を消され、暗い中でも要の姿がはっきりと見える。
 水無月はそっとベッドを降りると、横向きに寝る要に近づき、そして首の匂いを嗅いだ。鋭い美しさは健在で、しかし昔のような剥き出しの鋭さは無く刃物が何かに包まれているような感覚だった。身体が大きく成長したせいか、前のような中性的な美しさは男らしさに溶け込んでまた別の色気が増していた。
 要の纏う妖艶な香を嗅いだ水無月は途端に下半身が痛い程腫れ上がった。
 以前の様に要に組み敷かれ、脈打つ熱い肉棒で本能のままに突かれたいと今日の日までずっと思って過ごしてきた。
 何かに取り憑かれたように瞳をトロンとさせた水無月は、そっとふっくらした肉厚の唇を要に近づけ、耳たぶを口に含んだ。
「おい」
 半ば呆れたような声の要を無視して、水無月は小さな柔らかい要の耳たぶを口の中でペロペロと弄ぶ。
「ミナ!」
 要は叱るような声で水無月の名前を呼ぶと、顔を引き離した。
「や!」
 水無月はオモチャを取られた子供のように駄々を捏ねて要にしがみついた。
 我慢が限界にきていた水無月は要の手を取ると、それを自分の下半身に擦りつけ始めた。
「にい……ちゃんっ……ハァっ」




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2013/10/19 (Sat) 16:24 | グッチ バッグ
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