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悪魔と野犬ノ仔 51話

「シーツびちゃびちゃだな」
「ぼく……おもらししたの?」
「そうだよ」
「ちがうもん……おしっこじゃなかったもん」
 要は無事だったブランケットを床に敷くと力尽きている水無月をゴロリと寝かせて自分も気怠そうに横になった。
「お兄ちゃん」
「ん?」
「まだここ……きもちいい」
 水無月はうっとりした目で要を見ながら自分の内腿の付け根に手を置き、そこからそっと玉と性器をなぞった。
「んな事してっとまた犯るぞ」
 要はそう言って水無月の上唇をペロリと舐めた。
「ん……だめだよぅ」
 水無月は眠たそうに片目を瞑るとウトウトとし始めた。
 要はそっと水無月の瞳に口付けをして「ありがとう」と呟いた。
 水無月は最後の力を振り絞って少しだけ笑みを浮かべると要の腕の中に入り込んで小さな寝息を立て始めた。

 要は水無月と触れ合う事で身体も心も救われていった。一月も経つと大分落ち着き大学も通うのに苦ではなくなっていた。
 だが要の目的は少し変わってきていたようだった。
「ミナ」
「なに?」
「俺がもし動物の医者になったら、お前手伝ってくれるか?」
「えっ……兄ちゃん獣医さんになるの?」
 水無月は驚いて茶色の瞳を一層大きくさせた。
「何だよ……駄目か?」
「全っっ然だめじゃない! 嬉しい! 僕お兄ちゃんと動物をたくさん助けたいッ」
「そうか……まぁ幸い俺理系だしな」
「なって! 絶対!」
「頑張れ、とかじゃないのが凄いプレッシャーだな」
「絶対ならないと僕ゆるさないからね! お兄ちゃんにもシオを吹かせるから!」
 要は水無月の提案に少し顔を引き攣らせた。
「おお……それは絶対イヤだな」
「何で? すっっごい気持ちいよ?」
「だろうな」
「じゃあ」
「やらねぇよ」
 水無月は柔らかい頬をぷくっと膨らませていじける様に要の足下に犬座りをした。
 要は水無月の頭を撫でると丁度持っていた飴玉を紙から出して口の中に入れてやった。
 要は昔からたまにこうしてお菓子のご褒美を水無月にやる。水無月はこの不意打ちがとても好きで喜んでは要の足に絡まるのがお決まりになっていた。

 要は進路を変えてから猛勉強をし出した。とは言え、受験生のような必死さが見られないのは要特有の飄々とした態度が原因のように思えた。疲れていても余り苦痛の表情も浮かべず、ただ只管机に向かいペンを動かしていた。
 そして難関と言われている獣医に晴れてなったのはそれから数年後だった。
 やはり自然の多い場所が合っているという事で、実家から少し近くの場所に病院を構える事にした。




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真夜中のユートピア 悪魔と野犬ノ仔 51話
2013/10/19 (Sat) 18:16 | グッチ バッグ
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